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「ポケモンGO」開発者に聞く 現実世界、ゲームの舞台に

Hanabee 2016年7月23日 User blog:Hanabee

2016/7/22 19:30 日本経済新聞 電子版 に、ナイアンティックの創業者で最高経営責任者(CEO)のジョン・ハンケ氏のインタビューが掲載された。記事の一部しか一般公開されていなかったので、皆とシェアしたくこちらに転載する。

「ポケモンGO」開発者に聞く 現実世界、ゲームの舞台に

2016/7/22 19:30

 世界中を熱狂の渦に巻き込んでいるスマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」の配信が22日、日本でも始まった。開発を主導した米ベンチャー企業、ナイアンティックの創業者で最高経営責任者(CEO)のジョン・ハンケ氏にゲームのコンセプトや開発の経緯、ビジネスモデルなどを聞いた。

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Niantic CEO John Hanke

「ポケモンGO」の仕掛け人、米ナイアンティックのハンケCEO(サンフランシスコ市内のオフィスで)

 世界中を熱狂の渦に巻き込んでいるスマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」の配信が22日、日本でも始まった。開発を主導した米ベンチャー企業、ナイアンティックの創業者で最高経営責任者(CEO)のジョン・ハンケ氏にゲームのコンセプトや開発の経緯、ビジネスモデルなどを聞いた。

「ポケモンGO」の仕掛け人、米ナイアンティックのハンケCEO(サンフランシスコ市内のオフィスで)

 ――これだけの反響を予想していましたか。

 「イエスでもあり、ノーでもある。家の外に出て体を動かし、新しい場所を発見し、人々と交流するというコンセプトが受けることは(2012年に開発した別の位置情報ゲーム)『イングレス』で実証済みだった。先週末に東京で開いたイングレスのイベントには過去最大の1万人以上のファンが集まった」

 「一方、IP(知的財産)としてのポケモンの強さやキャラクターの魅力もよく承知しており、この2つの組み合わせが素晴らしい結果を生むであろうことは想像できた。ただこれほどの爆発的な利用者の伸びや話題の広がりは想像をはるかに超えていた」

 ――日本で最初に配信を始めなかったのはなぜですか。

 「ポケモンの故郷である日本のファンが心待ちにしていたことは十分理解していたが、同時に求める水準が非常に高いこともわかっていた。比較的小さな市場でまず試して初期のトラブルを解決し、万全な体制で臨みたかった」

 ――「ポケモンGO」で目指しているものは何ですか。

 「我々はモバイルゲームを作っているちっぽけな会社にすぎないが、自分たちなりの方法で社会に貢献したいと考えている。現代社会の人々は家の中に閉じこもっている時間があまりにも長い。小さな画面を見つめて誰とも話さず、地域のコミュニティーにも入っていかない。日本の状況は暮らしたことがないのでわからないが、米国には誰も近寄らない公園や広場がたくさんある。健全な町づくりには、人々が外に出て、こうした施設を活用し、お互いをよく知らないといけない。我々のゲームがこうした問題を解決する一助になればうれしい」

 ――ポケモンや任天堂と組むことになった経緯は。

 「2012年に配信を始めたイングレスは一部の人々の間でカルト的な人気を集めたが、14年に入ると『次に何をするか』を考え始めるようになった。現実世界をゲームの舞台にする『リアルワールド・ゲーム』のプラットフォームを目指す我々の戦略をさらに追求したいと考えていたとき、グーグルマップのチームがポケモンのキャラクターを地図上に潜ませるエープリルフールのいたずらを作り大きな話題を呼んだ。ちょうど我々もポケモンに着目していたタイミングだったので、(ゲーム企画会社のポケモンの)石原恒和社長に話を持ちかけたところ、すぐに意気投合した」

 ――昨年他界した任天堂の故・岩田聡社長の支援も大きかったようですね。

 「ええ。当初はポケモンとのやり取りが中心だったが、あるとき、スマホにブルートゥースで接続し、画面を四六時中見ていなくても、ポケモンが近づいたら知らせてくれる小型機器『ポケモンGOプラス』のアイデアが出た。石原さんがそのアイデアを任天堂に持ちかけたところ、岩田さんが賛成してくれ、開発が始まった」

 「後日、ナイアンティックをグーグルから独立させることを決めた際も、私が京都に行き、岩田さんら任天堂の幹部に我々のビジョンや計画を話して出資が決まった。残念ながら出資が実現する前に亡くなってしまったが、岩田さんは外で遊ぶというゲームのコンセプトの強力なサポーターだった」

 ――ポケモンGOとイングレスの違いは何ですか。

 「外に出て体を動かす、新しい場所を発見する、人と交わるという3つの中心的要素は共通している。ただ、イングレスの場合、いきなり多数のプレーヤーが2つの陣営に分かれて戦う陣取り合戦のまっただ中に放り込まれるため、新しいプレーヤーはおじけづいてしまう可能性がある」

 「ポケモンGOではハードルを下げ、まずモンスターの捕まえ方を1人で学ぶところから始められるようにした。ある程度ポケモンを捕まえ、ゲームに慣れてから、他のプレーヤーと対戦できるようにし、チーム戦の要素も盛り込むことで、長い間楽しめるようにしている」

 ――多くの人にとって、ポケモンGOは現実の世界にコンピューターが作り出した2次元や3次元の画像を重ねる「拡張現実(AR)」の世界を体験する最初の機会になりました。

 「ARは娯楽だけでなく、買い物やコミュニケーションなどたくさんの使い道がある技術だ。そのコンセプトを理解し、なじむ上でポケモンGOはよいきっかけになっていると思う」

 ――遊ぶのは基本的に無料ですが、ゲームに役立つアイテムをアプリ内で販売しています。ほかにどんな収益源がありますか。

 「『スポンサード・ロケーション』と呼ぶ仕組みを導入した。スポンサー企業の店舗を(アイテムが手に入る)『ポケストップ』や(ポケモン同士を戦わせる)『ジム』に指定し、集客につなげる仕組みだ。日本ではマクドナルドが最初のスポンサーになる。同様の仕組みはイングレスで実績があり、日本では三菱東京UFJ銀行やローソンなどがスポンサーになっている」

 「アプリ内課金は慎重に進める。我々はお金を支払わなければ勝てないというモデルは目指していない。最も貴重なアイテムや最も強いアイテムはお金では手に入らない仕組みにしているのはそのためで、できるだけお金をかけずに遊べるようにする。スポンサード・ロケーションを導入するのは、収益面でのアプリ内課金への依存度を下げる狙いもある」

 ――米国ではプレーヤーの個人情報を過度に収集しようとしているとして批判されました。

 「グーグルのアカウントを使ってゲームをしようとしている人に対し、グーグルに登録しているすべての個人情報を我々が取得できる『許可』を求めていたことが問題視された。実際に我々が必要としていたのはIDとメールアドレスだけだったが、グーグルの社内ベンチャーだった当時の初期設定を独立後も放置していた我々のミスだった。問題を指摘されて設定をすぐに改めた。IDとメールアドレス以外の個人情報を取得していないことも確認した」

 ――人々を家の外に連れ出すという目的は十分達成した半面、「歩きスマホ」によるケガや事故、私有地への不法侵入といったトラブルも報告されています。

 「ポケモンGOを始めてから体調が良くなったり、鬱病が改善したりといった前向きな報告を受けている。それらに比べると少ないとはいえ、問題は真剣に受け止めている。プレーヤーにはアプリを起動するたびに毎回必ず、周囲に注意して遊ぶように呼びかけている。新しいタイプのゲームゆえに波紋を広げているが、プレーヤーも周りの人々もどんな遊びかを少しずつ理解し始めている。我々も引き続き、安全確保やトラブル防止に最善を尽くしていく」

 ――プレーヤーが私有地などに不法侵入するのを防ぐ手段はあるのでしょうか。

 「街中でポケモンに遭遇した場合、慌てて追いかけなくても、その場で立ち止まって捕まえることができる。また、自宅や職場でプレーしている時に、部屋の中にポケモンが現れたとしても、それを見ているのは本人とすでに同じ場所にいるプレーヤーだけ。遠くにいるプレーヤーが家や職場に押しかけてくるということはない」

 「『ポケストップ』や『ジム』に指定されている場所は地域の名所旧跡やユニークな店舗、スポンサー企業の店舗などで、いずれも私有地に立ち入らなくても安全に見つけられる。それでも店舗のオーナーなどが指定を望まない場合は、指定解除を申請できる仕組みを用意している」

 ――ポケモンGOの達成感は、グーグル在籍中にあなたが開発した「グーグルアース」や「グーグルマップ」と比べるとどうですか。

 「グーグル時代の同僚が、それぞれのサービス開始後にどれだけ『ググられた』かを比較したデータを見せてくれたが、ポケモンGOの検索回数の伸びはアースやマップよりはるかに多かった。だが、この10年あまりのブロードバンドやソーシャルメディアの普及を考えれば当然かもしれない。いまではどこかで何かに火が付けば、瞬く間に世界中に広がるからだ」

 「何か新しいアイデアを思いついたとき、私はいつも『これから作ろうとしているものに“存在する価値”はあるか』を自問してきた。人々の役に立つか、これまで不可能だったことを可能にするか、世の中によいインパクトを与えるかといった基準だ。イングレスやポケモンGOが、家に閉じこもって近所の人と交わらず、コミュニティーに参加しない米国の都市住民の現状を変える一助になっているのを見ることほど、自分やチームにとってうれしいことはない。これからも世の中にポジティブなインパクトを与えられるアプリを作っていきたい」

(聞き手はシリコンバレー=小川義也)

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